mico
@kurashino.ne(6万follower)
毎日出る生ゴミを堆肥にしたくて始めたコンポスト↓
こちらの記事沢山の方に読んでいただき、ご意見をいただいた中で最も多かったのが
”始めてみたいけど生ゴミ堆肥を使う場所がないから出来ない”
というものでした。
確かに出来た生ゴミ堆肥を埋める畑がある事が前提となってしまいます。大きなプランターで植物を育てていたとしてもやがて限界があります。生ゴミは毎日出ますしね。
コンポストについて調べていたある日、Twitterでマンション住まいのフォロワーさんが小さなバケツでコンポストを運用している事を知りました。
それは消滅型のコンポスト「キエーロ」というもの。
「キエーロ」とは葉山にお住いのご夫婦が、家庭から出るゴミをどうにかお家で処理できないものかと10年の年月をかけて考案した”土が増えないコンポスト”です。
キエーロは黒土に含まれるバクテリアが生ゴミを分解し、土に還してくれるというもので正しく使えば虫や匂いも無いとのこと。
キエーロはあらゆる自治体がおすすめしている画期的なコンポストなんですよ。
キエーロの特徴
- 消滅型だから土が増えない
- ランニングコストがかからない
- 水分が必要だからゴミの水切りが不要
- 正しく運用すれば虫や臭いはない
- 簡単で始めやすい
- 堆肥として使うことも出来る
キエーロコンポストについて色々調べていると、プランターを使ってをマンションのベランダ等でミニキエーロを運用している方が数多くいらっしゃいました。通称「ベランダdeキエーロ」とも呼ばれています♪
キエーロコンポストに必要な条件は3つ
- 蓋が太陽の光を通すもの
- 風が通る隙間があること
- 土の深さが20cm以上であること
我が家には大型のコンポストが出来る程の廃材があるのですが、いきなり大きなコンポストを作る気力が無かったのと、まずどんなものか試してみたいという思いで何かで代用できるものはないかなと考えました。
そして家の中を見渡して見つけたのがこの無印良品のやわらかポリエチレンケース。
☑︎蓋が太陽の光を通すもので。
☑︎風が通る隙間もあります
これはまさに小さく始めるにはうってつけだと思いました。何より清潔感があっていいですし。
ただ土の深さが20cmという点は、、若干足りてません。(深いタイプの方ならクリアできそう)
実はこれWi-Fiルーターをホコリから守るため&すっきりまとめようと以前に買ったものなのですが、いざ使ってみたらルーターの熱がこもるなどの不具合があり結局使わなくなったものなのです。
キエーロは本来はこういう物を木でDIYしたりするようですが↓
まずは家にあるプランターや使わなくなった衣装ケースなどでもいいですし、
どうしても木の素材がいいという事であればこういったりんご箱など最初から箱状になってる物を利用し、ホームセンターの透明の波板と合わせる事で簡単に始める事が出来るかと思います。
→楽天でりんご箱をチェックする
✔︎大掛かりだな。。と思って諦めてしまうより小さくてもまずは気軽に始める。
✔︎最初から100%を目指すのではなく、今ある生ゴミの量を少し減らしてみようかなという気持ちで始める。
その後は可能な範囲でご家庭にあったサイズやペースで無理なく永く続ける事が大切かなと思います。
記事は下に続きます
Contents
用意するもの
ミニキエーロに必要なのはこれだけ
前述したとおり、キエーロはランニングコストがかかりません。
キエーロの条件に適したケースと黒土のみで始められます。
黒土はホームセンターでも入手可能です。
近くのホームセンターで10Lしか入手出来なかった為入れるとこれくらいにしかなりませんでした↓
このサイズだとゴミを入れても本当に容量が増えないのかという点が俄かに信じ難いのと、掘った時に取っ手の穴からの土の流出を防ぐ為にまずはこの量で実験的に始めてみる事にしました。
9月半ばにキエーロ運用開始
注意:ここから先、生ゴミの写真が出てきます
設置場所はウッドデッキ
設置場所は屋根の無いウッドデッキ。この蓋がパチンと締まってくれるおかげで、雨の日や風のある時でも大丈夫そう◎
キエーロに入れていいもの
- 野菜くずや果物の皮
- 生肉や魚の内臓
- 揚げ油の廃油やフライ物
- ご飯・パン・麺類(傷んだものでも可)
- ジャム・バター・お菓子
- お茶殻・コーヒーかす
- カレーやシチューもOK!
特に揚げ油はバクテリアの大好物だそうで、入れると活発になり分解が早くなるそうです。
油の処理が気軽に出来るようになるのはとても嬉しいですね。
キエーロに入れない方がいいもの
- 肉や魚の骨(分解できない)
- 貝殻など(分解できない)
- トウモロコシや玉ねぎの皮(分解するけどかなり時間がかかる)
- 卵の殻(分解はするけど遅い)
- 柑橘類の皮(分解するけど遅い)
- アボカドの種のような硬いもの
- かぼちゃの種は発芽しちゃう
ピンとこない場合はお腹に入った時にこの食べ物は消化できるか?というのを基準にするとわかりやすいかもしれません。
こちらとても参考になりました↓
バクテリア君の好き・嫌いリストやQ&A
我が家がキエーロに入れる生ゴミ
このミニキエーロにはシンクの排水ゴミ受けに溜まったご飯粒やお茶殻のかけらなどの他にゴミの日まで悪臭の元になるような物を入れていこうと思います。
4区画に分けて運用
小さいながらも4区画に分け、時計回りに生ゴミを入れていく事にしました。
①から埋めていき④まで来たら最初に入れた①の生ゴミが消滅しているというサイクルが可能なのか検証してみたいと思います。
①の区画に穴を掘り水気の含んだゴミを入れたら、生ゴミに土をコーティングするようにザクザク混ぜます。
これはお茶殻とか小さなご飯粒とか↓
黒土に含まれているバクテリアは水分が必要です。泥団子が出来るくらいの硬さがベストなんだそう。
乾燥したゴミなど水分が足りない場合は足してあげるといいです。
その後、必ず乾いた土を上にかける事。乾いた土をかける事で虫が来ないそうです。
乾いた土をかけたのち、埋めた場所に(割り箸やアイスの棒でも何でも)印をつけておきます。私は余っていた花壇のネームプレートを使いました。
翌日。次は②の区画へ。
この日の排水溝のゴミ受けにはコールスローにしたキャベツの小さなカケラが多めにありました。水を少し足して土とザクザク混ぜます。
同じように乾いた土をかけて印を移動させます。
③の区画へ。一回に埋めている量は、だいたい排水ゴミ受けの半分くらいの量です。
ある日のキエーロを動画で見る
いつもは排水溝の生ゴミですが、今回はまだお見せ出来る生ゴミ(果物・野菜クズ)で撮影しています↓
ある日のコンポスト✨ pic.twitter.com/jZp3mSVOxu
— mico🍋インスタ3万人 (@KurashinoN) October 3, 2021
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約2週間運用の結果
こんな感じでほぼ毎日、排水溝のゴミ受けに溜まった生ゴミ等を入れました。9月でまだ暑いせいか順調に分解しているようで、4区画を3周しましたが掘った時に生ゴミと土と見分けがつかないようになっていました。なので現時点では4区画での運用は成功と言えます。
実はどうしても気になって1周する前に掘り返してみたのですが、白いカビのようなものがあって(これは上手く分解している印とのこと)その時点でもちゃんと無くなっていました。
最初よりも表面の土がコロコロしてきたなと思って調べてみるとこれも順調な印のよう。手ですり潰すと簡単にほぐれました。
また、土が増えてるかという点も今の所感じていません。
「これってもしかして四次元ポケットなんじゃないの?」と不思議に思ってます。
とはいえやはりミニキエーロなので沢山の生ゴミを入れる事は出来ないな。というのが正直なところ。
バクテリアの分解能力は暑い夏場の方が高く・冬は弱まります。これからの寒い季節、沢山の生ゴミを処理する場合は大きいキエーロにするか、ミニキエーロをいくつかに増やして運用した方いいかも?
しかしゴミを無くす事ではなく、減らす事が目的なので処理しきれない場合は無理せずにゴミの日に出す・ゴミの日まで匂いそうなものだけ入れるなど限定的な使い方でいいと思います。
こんな小さなキエーロでも確実にゴミは減らせます◎
分解にかかる時間
夏場→3〜5日
冬場→2〜3週間
油などバクテリアの好物を入れてあげると温度が上がって分解が早くなります。
反対に生ゴミを埋めるのをやめてしまうと土の温度が下がってしまうので、少しずつでも継続的に入れてあげると良いそうです。
臭い・虫について
気になる臭いについてですが、生ゴミの匂いがしないか顔を近づけてクンクンしても土の匂いしかありませんでした。
虫についても今の所乾いた土を被せているせいか集まっている様子はありません。
臭いがあったり虫が湧いたりするとどうしても気持ち悪くてコンポストから遠ざかってしまいますよね。でも正しく使えば生ゴミが臭わない・虫が来ないというのは本当ですのでどうぞ安心してくださいね。
そんな事もあり日にちが経つにつれコンポストの中のバクテリアに不思議と愛着が湧いて来ています(笑)
時々土の表面を乾かす為にこんな風に蓋を斜めにして風を通しやすくしてみたり↓
日中わざわざ日当たりの良い場所に移動させたりなんかして、バクテリアが活発になるようお世話をしています。
(もちろんしなくても問題ないのですが)
ある日穴を掘るとかぼちゃの種が発芽しちゃったり、ちょっと微笑ましい事もありました^^
これはゲリラ豪雨の後のコンポスト↓
雨が入っていないか心配でしたが開けてみると取っ手のところから少し水が入っていただけでどうって事なかったです。
その後、黒土の量を少し増やしました↓
やはり土が多い方が安心感がありますね。
今後のキエーロについてもまたレポしていきたいと思います。
生ゴミの一時保管
排水のゴミ受けから直接入れる事の方が多いですが、その他の生ゴミの一時保管には野田琺瑯を利用しています。もともと付いていたシール蓋ではなく、蓋も琺瑯のものにしました。飲んだ後のお茶殻もここにためています。
清潔感があるのでシンクの上に置いてもよし、次に入れる時まで冷蔵庫で管理してもよし。
最近はふきんの煮洗いなどにも重宝しています。
虫が気になる場合は
虫が発生したら嫌だなぁとこんな物を買っておいたのですが、ちゃんと乾かした土を最後にかけているせいか今の所不要です。
あと、Twitterでコンポストにオニヤンマ君置いてるよっていうのをお見かけしいいな〜と思ったので私も何となく置いてみたりしました。これは夏休みの自由研究に次男と一緒に作った物です↓
\インスタ更新中/
まとめ
コンポストってずっとなんだか難しいもの。と思っていたけど想像以上に簡単で知識ややり方はやっているうちに勝手に身につきますし、案外適当でも大丈夫ということがわかりました。
堆肥に出来るバケツ型のEMコンポストもいいけど、実際にやってみるとこちらの「キエーロ」の方が臭いもなくお手軽です。
生ゴミを焼却する為には膨大なエネルギーが必要とされていますが、各家庭のゴミがこうして少しずつ減ったら環境にとても優しいですよね。私はコンポストを運用するようになってからゴミに対しての意識が自然と変わってきました^^
家にゴミ箱が当たり前にあるように、コンポストがどの家庭にもあるようになればなぁと願っています。
こちらの記事がコンポストを始めるきっかけになれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。