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@kurashino.ne(6万follower)
楽天スーパセールで買ったYチェアが到着しました。楽天の中でも信頼のあるSHOPアトラクトさんにて購入しました。
昔から幾度となく雑誌で見かけていたCH24(通称Yチェア)
素敵だな〜と思いながらも我が家にはずっと無縁だと思っていました。
カール・ハンセン&サン社のYチェアは1950年の生産開始からおよそ70年間愛され続けており、「一生物」と言える椅子です。
日本では大半の家具が数年後には買い換えられてしまいますが、デンマークではお金をかけて選んだ家具をメンテナンスしながら子や孫の代にまで受け継ぐもの。そうした家具は資産という考え方だそう。環境にもやさしくて素敵なことですよね。
そして椅子とはつまり、日々の暮らしの中で「自分の居場所」に当たるところ。
おばあちゃんになるまで毎日この椅子と共に、食事をしたり、珈琲を飲んだり、ゆっくり団欒したり。
おうち時間を素敵に過ごしたいな〜という思いが強くなり、とうとう清水の舞台から飛び降りてしまいました。
でもいざ買おうと思った時、Yチェアについては全く無知でした。
- ソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)って?
- リプロダクト品って何?
- ペーパーコード(座面)の寿命は?
- 持ってるテーブルとサイズや高さは合うかな?
と、解らないことや調べないといけない事だらけでした。
こちらの記事では購入に当たって調べたこと、自分自身が疑問に思ったポイントなどを写真と共にまとめています。
購入をお考えの方のお役に立てれば幸いです。
Contents
我が家にYチェアが到着
→楽天でYチェアをチェックするカール・ハンセン&サン社 ハンス・J・ウェグナー
CH24
サイズ
幅55×奥行51×高76cm 座面の高さ45cm
Hans J.Wegner/ハンス J ウェグナー
創造性と独創性に溢れたデンマークを代表するデザイナーの一人。
椅子の巨匠として知られ、500脚以上の椅子をデザインしています。1949年にデザインされたYチェアは、現在に至るまで継続して製作販売されている代表作の一つです。
1950年に発表されてから70年以上。見た目の美しさ・機能性を兼ね備え多くの人に愛され続けているYチェア。
製作工程は100以上あり、そのほとんどが職人の手にかけられています。
Yチェアの由来
背中を支える支柱、いわゆる背もたれの部分がY字になっている事からそう呼ばれています。
→楽天でYチェアをチェックするどこから見ても美しい曲線美
いろんな角度から写真を撮影しましたが、どの角度から見てもうっとりと心を満たす曲線美。適当に撮影しても素敵に撮れちゃうってすごいです。
材木の材質やバリエーションについて
Yチェアはバリエーションがとても多く存在します。その数50種類以上!
ビーチ材/オーク材/ウォルナット/チェリー/アッシュ材
これらがそれぞれの仕上げ方法や座面のカラーに分かれます。
中でも一般的で特に人気で売れ筋なのは以下の2種類だそうです。
・ビーチ材ソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)
・オーク材オイルフィニッシュ(オイル仕上げ)
私はオーク材のダイニングテーブルに合わせたかったのと、ソープ仕上げに興味を持ったのでオーク材のソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)を選びました。
オーク材
オーク材は木目がしっかりとしていて、虎斑が大きく現れるのが特徴です。耐久性が高く、ナチュラルな風合いで経年変化と共に濃褐色に変化します。
チーク材
一方チーク材は油分が含まれているのが特徴で、水に強く耐久性があります。
見た目はゴマのよう斑があり、やや赤みがかっています。経年変化とともに黄褐色に変化します。
我が家はダイニングテーブル・ローテーブル・カウンターテーブル・フローリング床、全てオーク材なのでオーク一択でした。
ソープフィニッシュorオイルフィニッシュ?
大きく分けてソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)・オイルフィニッシュ(オイル仕上げ)といった2種類の仕上げ方法があり、購入時に悩む方も多いはず。私もその一人でした。
購入するにあたりどういう仕上げ方法でどのように違うのか?
をご説明したいと思います。
ソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)について
ソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)とは繰り返し施すことで表面の汚れを落とし、石鹸の脂肪分を残す方法です。
デンマークでは昔から一般的で、床や家具をこの方法でメンテナンスしています。
木の表面を石鹸で洗い、汚れが染み出した石鹸溶液を洗い流します。拭き取っても石鹸の脂肪分が残り、やがて蓄積された石鹸分が汚れを染みにくくさせるというわけです。
木を石鹸で洗うなんて、ちょっと疑問に感じちゃいますよね。
デンマークではメンテナンス用の石鹸(フレーク状のもの)が当たり前にスーパーなどで販売されているそうです。
ちなみに日本では無添加の石鹸などをカッターで削り石鹸液を作ってメンテナンスする方法でみなさんお手入れされているようです。
(その方法についても今後記事にしたいと思います)
椅子を定期的にメンテナンスするって何だかワクワクしませんか?
メンテナンスしながら20年30年と使い込まれた飴色アンティークのYチェアを見ると羨ましくなってしまいます。
関連記事
Yチェアのメンテナンス。ソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)のお手入れ方法について
オイルフィニッシュ(オイル仕上げ)について
ソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)よりもしっとりとした濡れ色と触り心地。
汚れが目立ちにくく、水分をはじくのが特徴です。
オイルが染み込んでいるので木の表面を汚れから守る仕上げ方法です。
オイル仕上げは日本でもポピュラーですよね。
お手入れ方法はソープフィニッシュと同様のお手入れでオイルと汚れを落としたのちに亜麻仁油などの乾性油を塗り込みます。
ちなみにアクタスの店員さん曰く、ソープフィニッシュを購入して自分の好きなオイル(乾性油)を塗り込み、自身でオイル仕上げにする方も少なくないそう。
確かに、オイルフィニッシュはソープフィニッシュよりも価格が高いためその方がお得ですよね!
ゆくゆくオイル仕上げにする事も出来るので、迷ったらソープフィニッシュを選ぶのもひとつです。
ペーパーコードについて
ペーパーコードはスウェーデンの針葉樹が原料とされており、表面にはワックスが施されてあります。
張り替えまでの平均寿命はおよそ10年〜15年。
これは座る頻度や、クッションを敷いているかどうかによって違ってくるでしょう。
Yチェア 専用 レザークッション
普段のお手入れはペーパーコードの隙間のホコリを掃除機で吸い取ります。
もし何かをこぼしてしまったらたたくように水分を取り除き、乾燥させてから使用するそうです。やっぱりクッション欲しいな。
カールハンセン&サン社のラベル
製造会社ラベルは年代によってデザインが異なります。
1950年代は刻印のものでしたが、シールデザインなど時を経て現在は「アルミ板製」になっています。
【CARL HANSEN & SON】が現行品で、シリアルナンバーと「Hans J. Wegner」のサインがあります。
※過去には[CARL HANSEN & Son A/S]のラベルや[ディー・サイン㈱][カール・ハンセン&サン ジャパン社]のロゴも存在
Yチェアの秘密
Yチェアを購入したアトラクトさんで「Yチェアの秘密」をいただきました。
定価2420円(税込)
Yチェアについてかなり深く掘り下げて書かれています。Yチェア購入前に知りたかった内容はほぼ網羅されていたので、正直これは購入前に読みたかったです。読めば読むほどYチェアが好きになりそう。
著書の中では本物と偽物の見分け方についても書かれてあり、とても興味深く拝読しました。
リプロダクト品・ジェネリック品とは
楽天でYチェアを見ているとYチェアと良く似た廉価な物を見かけます。
それがリプロダクト品やジェネリック品と呼ばれており、疑問に思ったので調べました。
1950年の発売から2007年頃まで商標に対する対策を取っていなかった為、模倣品による販売がネット上にあふれ出る環境を抑えきれずにいました。当時100件以上の販売業者があったそうです。
2011年に「カールハンセン社」による「立体商標登録」が取得された事により模倣品の排除が進行し、いわゆる「コピー品」の流通は水際対策で食い止められています。(もし「コピー品」と知って購入しても罰せられますので気を付けてくださいね)
今、市場にあるリプロダクト品やジェネリックと呼ばれるものは、「コピー品」との認識とは違い「似た様な雰囲気」が出ている商品というカテゴリーです。但し、「立体商標権」が登録されている現実を見れば、紙一重の商品であると言えます。
現在でも似た様な商品はたくさんありますが、それぞれ良さも異なりますので、実際のところは別の商品として考えるべきだと思います。デザインを優先するか?快適性を優先するか?価格帯を優先するか?それぞれの観点で購入を検討される事をお勧めします。
使い始める前に
購入してから納期までしばらくあったので、準備しておきました。
椅子に貼るフェルトを貼りました。IKEAで50円くらいで売ってた物です^^
Yチェアは軽くて扱いやすい
Yチェアに座る時にまず驚いたのが「椅子自体の軽さ」
フェルトを貼ったおかげもありますが、本当に軽いです!
スっと軽い力で引けるので、これならおばあちゃんになっても扱えそう◎
あとは安定性がとても良いので、小さな子供が椅子の上に登って立ち上がったりしても簡単に倒れる事はなさそうだな〜と思いました。
座り心地について
これは正直体型や人それぞれの感じ方なので難しいです。
以前座っていたのがIKEAの安いスツールだったので、私にとっては座り心地は良くなりました^^
でも、座面や背もたれにクッション加工が施されているものと比べるとどうだろう?とも思いますし。
ただ、一つ言えるのはYチェアに座ってると「なんか嬉しい」ということ!
座るたびに馴染んでくる座面や撫でている場所がどんな風に変化していくのも楽しみ。一緒に歳を重ねていくみたいで何だか素敵ですよね。
話はそれましたが、肝心の座り心地は実際に店舗で確かめた方が良いと思います。
大塚家具やアクタスといった有名家具店に行けば展示されていますので是非とも座りに行ってみてくださいね。
お尻が疲れにくいのでパソコンも長時間出来ました◎
テーブルとのサイズ感
無印良品のダイニングテーブルとご対面^^
テーブルのサイズは150×80cmと大きくありません。
横に2つ並べてみましたが少々窮屈そうです。心配していましたが、横並びも置けなくはありませんでした◎
椅子と椅子の間の空間はこれくらい
テーブルの足との空間はこんな感じです。
天板は150cmですが、テーブルの足と足の間隔はそれぞれ違うので注意した方が良さそうです。
最低でも120cmくらいないと、使用している時に椅子の足と足が当たってしまったりして使っていてストレスを感じるかもしれません。
床からテーブル天板下までは69cm。テーブルの高さは72cmあり、椅子とテーブルの木口が合いました。例えば椅子が低くテーブルが高い場合はアーム部分がテーブル下に入り込んでしまい、接する部分に傷がつく可能性もあります。
椅子の背後の空間は60cmくらい確保していると座る時に椅子を引いたり、人が座っている状態でもギリギリ後ろを通る事ができました。
ダイニングテーブルとのサイズ感や配置した時のバランスはとても大切ですね。
経年変化を楽しむ
椅子が届いて約2週間程経ちました。
早くもこんな感じで良く撫でる所の色が深くなってきました。
子供達がご飯中に触ってしまう事もあるのですでにこんな感じに。
近々ソープフィニッシュ(ソープ仕上げ)のお手入れを自宅でもやってみたいと思います^^
我が家は4人家族なので、あと2脚の購入を検討しています。
アームの無いCH36にするか、リプロダクト品にしようか、無印良品のペーパーコードチェアにしようかのんびりと考え中です♩
それまでは椅子貯金頑張ります^^
最後まで読んでいただきありがとうございました。